本文へジャンプ

子宮がんQ&A

子宮がんでお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。

Q1.28歳女性です。子宮がん検診で、スメア検査で軽度の異常(異形成)を指摘されました。医師にはまた子宮粘膜を採って検査するかどうかをきかれました。いまのところ全く何の症状もありません。検査する必要があるのでしょうか?

A.スメア検査での軽度の異常はおそらく頸部上皮内がん(子宮頸癌の前癌病変と考えられています)CIN1の段階と考えます。頸部上皮内がん(CIN)は1〜3段階あり、1段階では特に治療を要しません。しかし、2〜3段階では切除手術が必要となります。

今回は、おそらくCIN1の段階と考えられますので、思春期の女性であれば経過観察となります(一過性のヒトパピローマウイルスの感染であり、子宮頸癌になる危険性は極めて低い)。しかし、思春期以降かつ閉経前の女性でCIN1の細胞が見つかった場合、他の子宮の部位にCIN2〜3の細胞が混在している場合が稀にあります。CIN2〜3細胞は子宮頸癌の前癌病変と考えら得ています。

そのため、子宮鏡で子宮粘膜の一部を採って検査する必要があります。

■本情報・記事の著作権は全て崎谷研究所に帰属します。許可なく複製及び転載などすることを固く禁じます。無断複製、転載及び配信は損害賠償、著作権法の罰則の対象となります。

ページトップへ