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子宮頸がん予防:自宅での自己採取HPV検査

自宅で行う腟分泌物自己採取法によるヒトパピローマウイルス(HPV)DNA検査は、細胞診よりも陽性適中率は低いものの、医療資源に乏しく有効な細胞診プログラムを実施できない環境下では、グレード2以上の頸部上皮内がん(CIN)を検出するのに好ましい方法であることが報告されました(Lancet誌2011年11月26日号)。

妊娠反応のように自宅で簡易に子宮頸がんを診断できる時代が来ることを予感させるものです。しかし、陽性適中率が低いということは、陽性に出た後の病院受診・精査を無駄に受けることになるにつながるため、さらなる医療資源の無駄使いになるのではないかと懸念します。

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→診療所での子宮頸部細胞診と比較した、自宅で行う腟分泌物自己採取法によるHPVスクリーニングとの相対感度と陽性適中率の検証を行うことを目的に、地域ベースの無作為化同等性試験を行った。対象は、25〜65歳のメキシコ女性2万5,061例で、社会経済的地位が低く、同国モレロス州、ゲレロ州の医療サービスが不十分な、主として農村部の540地点から登録された。

主要エンドポイントは、コルポスコピーによって確認されたCIN 2以上とされた。解析はper-protocolおよびintention-to-screenにて行われた。

被験者は、コンピュータにて無作為にHPVスクリーニング群(1万2,330例)と子宮頸部細胞診群(1万2,731例)に割り付けられた。その後、割り付け情報を知らされていない8人の地域看護師が、被検者氏名・住所リストをデイリーで受け取り、割り付けられた訪問を行い、いずれの検査でも陽性であった女性がコルポスコピー検査を受けた。

プロトコルを遵守したのは、HPVスクリーニング群9,202例、子宮頸部細胞診群1万1,054例だった。

結果、HPV有病率は9.8%(95%信頼区間:9.1〜10.4)、異常細胞率は0.38%(同:0.23〜0.45)だった。

CIN 2以上女性の特定は、1万人あたり、HPV検査は117.4件(同:95.2〜139.5)だったのに対し、細胞診は34.4件(同:23.4〜45.3)で、HPV検査の相対感度は、3.4倍以上(同:2.4〜4.9)に上った。

同様にHPV検査は、侵襲性のがんを細胞診よりも4.2倍以上検出した[1万人あたり30.4件(同:19.1〜41.7)vs. 7.2(同:2.2〜12.3)]。

一方で陽性適中率は、HPV検査は12.2%(同:9.9〜14.5)、細胞診は90.5%(同:61.7〜100)だった。


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