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1日4杯以上のコーヒーが子宮内膜癌(がん)リスクを低減

適量ないし多量のコーヒーを飲む女性は子宮内膜癌(がん)リスクが低減する可能性のあることが、論文報告されました(「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」オンライン版2012年11月22日。

子宮内膜癌予防には、定期的な運動および体重維持のほか、食事も重要であるとされています。論文では「コーヒーは血液中のホルモン値に影響を及ぼすことから、重要な役割を担う可能性があるとして注目されており、最近の日本やスウェーデンの研究からもそれが裏付けられている」と述べられています。

しかし、ガンは複雑系の代表的な病態です。単一の原因で発症が左右されることはよほどの特殊な環境でない限りは起こりえません。

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→今回の研究では、1976年に開始され、米国11州の30〜55歳の女性を対象とした大規模研究である看護師健康調査(NHS)のデータを分析。被験者約6万7,500人のコーヒー摂取の習慣に着目し、26年にわたり2年ごとに子宮内膜癌の発症を追跡したほか、1980年から2002年まで4年に1回の調査により食習慣についても評価した。その結果、672例が子宮内膜癌を発症。喫煙、ボディ・マス・インデックス(BMI)、アルコール摂取などの因子を考慮しても、1日4杯以上のコーヒー摂取により子宮内膜癌リスクに25%の「有意な」低減がみられた。1日4杯未満のコーヒーや、茶を飲む人には効果は認められなかったが、カフェイン抜きコーヒーを1日2杯以上飲む人には(一時的であるものの)22%のリスク低減が認められた。


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