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子宮頸部の前がん病変治療後の再発リスク
現行監視法の妥当性を証明

子宮頸部の前がん病変治療後に細胞診検査(Pap検査)の結果が3回連続陰性の女性では子宮頸がんの5年再発リスクは一般人口と同等で、監視法を地域のスクリーニングに戻してもよいことを示す研究結果が論文報告されました(Lancet Oncology(2011; 12: 441-450)。

今回の結果は、現行の監視戦略(Pap検査3回施行)が、子宮頸がんの長期リスク予測に有用であることを追認するものです。

高グレード(グレード2/3)の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)と診断された女性では、治療を受けても約15%が再発します。過去に子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)の治療を受けた女性に対する監視法としては、標準的な細胞診や高リスクヒトパピローマウイルス(hrHPV)検査があります。しかし、こうした高リスク群に対する追加検査の長期リスク予測精度に関しては情報が不足しており、長期的な監視については現行の推奨に大きなばらつきがありました。

治療後6、12、24カ月のPap検査が陰性であった女性の5年再発リスクは、5年ごとに地域検診を受けている一般人口と同等で、厳密な追跡を必要とせず、定期検診に戻しても問題ありません。ただし治療後の経過が陰性アルゴリズムに当てはまらない女性では、治療後5年以内の再発リスクが著明に高いため、追加検査か腟頸管検査または両検査を受けるべきであると指摘されています。

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→今回の研究では、1988年7月〜2004年11月にグレード2/3の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)の治療後6、12、24カ月目にPap検査とhrHPV検査を受けた女性435例を追跡した。治療後のグレード2以上の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)の5年再発率は16.5%であったが、細胞診結果が3回連続で正常であった女性と、併用検査で陰性であった女性では2.9%未満と低く、一般人口におけるPap検査の結果が陰性の場合と同等であった。また、今回の結果は、治療後の監視にhrHPV検査を追加して、6カ月目の併用検査が陰性であった場合、12カ月目の検査を省略できることも示唆している。

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