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閉経後女性の子宮がんスクリーニング

経腟超音波による子宮内膜厚測定が有望

子宮内膜がんの予後は他のがんに比べて良好であることから、不正出血がないなど無症候の女性に対するスクリーニングについてはほとんど評価されていませんでした。

今回、閉経後女性の大規模集団で経腟超音波検査(TVS)による子宮内膜がんスクリーニングで子宮内膜の肥厚や異常所見が認められた女性が1年以内に子宮内膜がんまたは子宮内膜異型増殖症(AEH)を発症する確率を求めたところ、同検査によるスクリーニングは感度、特異度ともに高い結果が出たことが論文報告されました(Lancet Oncology(2010; 12: 38-48)。

英国卵巣がんスクリーニング共同試験(UKCTOCS)のデータを解析しました。閉経後女性3万7,038例が経腟超音波検査を受け、子宮内膜厚と子宮内膜の異常が確認されました。

主要アウトカムは、経腟超音波検査実施後1年以内に発生した子宮内膜がんまたは子宮内膜異型増殖症とし、スクリーニング結果との関連が調べられました。また、疫学的変数を用いたモデルを作成し、高リスク女性を標的としたスクリーニング法が評価されました。

解析の結果、スクリーニング後1年以内に子宮内膜がん、または子宮内膜異型増殖症と診断された女性133例のうち107例(81%)で子宮内膜厚が5mm以上でした。一方、それ以外の女性のほとんどは、子宮内膜厚が5mm未満でした。

 

モデル解析の結果、全体の25%が高リスク群に分類され、子宮内膜がんまたは子宮内膜異型増殖症症例の39.5%が同群に含まれました。高リスク群では、子宮内膜厚の至適カットオフ値6.75mmを用いて、がんを感度84.3%、特異度89.9%で検出できました。

今後は、この方法で子宮内膜がんスクリーニングを行った場合、子宮内膜がんの死亡率を減らすことができるかという有効性を検討していかなればなりません。スクリーニングテストは、最終的にはコストに見合うベネフィットがあるかどうかになってきます。

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