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HPVの8型が明らかに 子宮頸がんの90%以上の原因に

子宮頸がんは世界でも女性に発症するがんの第2位を占めており、2010年の同がんによる死亡者数は約32万8,000人と推定されています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸がんの発がん原因と考えられています。これまでにHPVは118種類以上同定されており、そのうち約40種類が生殖管に感染し、12種類ががん発症の原因として知られています。

8種類のヒトパピローマウイルス(HPV)型(16、18、31、33、35、45、52、58型)を合わせると世界で報告されている子宮頸がんの90%超から検出されることを明らかにし、次世代ワクチンはこれら遺伝子型を標的にすべきであると報告されました(Lancet Oncology(2010; 11: 1048-1056)。

また、HPV16、18、45型が最も頻繁かつ圧倒的に若年層から検出されたといいます。

今回の研究で、浸潤性子宮頸がん組織のパラフィン包埋サンプルを世界各国から収集し、含まれるHPVをタイプ別に検討しました。対象は1949〜2009年に浸潤性子宮頸がんと診断された1万575例で、欧州、北米、中南米、アフリカ、アジア、オセアニアの38カ国から組織サンプルを収集しました。HPV遺伝子型の同定にはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法とDNA検査法を用いました。

60年間の研究期間を経て、最も頻繁に検出されたHPV型は、頻度の高い順に16、18、45、33、31、52、58、35型の8種類で、これらを合計すると全子宮頸がんの91%から検出されることが明らかとなった。中でもHPV16、18、45型は子宮頸がんの大半を占める偏平上皮がんの75%に、次に多い腺がんの94%に認められました。

五大陸の中で、各種スクリーニングプログラムがあるにもかかわらず、HPV16、18、45型に感染した女性では他の高リスクHPV型の感染例に比べ、浸潤性子宮頸がんの診断を平均4年も早く受けていることが明らかとなりました。

現在のワクチンはHPV16型と18型の感染を予防し、31型と45型に対する効果が得られるといいます。腫瘍からまれなHPV型(26、30、61、67、69、82、91型)が検出されたが、世界的に見て、これらのタイプが子宮頸がんに関与することは少ない(約1%)ことを確認しています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)の遺伝子型で子宮頸がんの発症が異なるのは何故なのでしょうか?インフルエンザウイルスやHIVなどでも同じ現象があるのかなど興味が尽きません。今後さらなるデータの集積が望まれます。

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