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<子宮がん>用語廃止を要望へ

日本産科婦人科学会は6月12日、「子宮頸(けい)がん」と「子宮体がん」を明確に区別するため、統計などで使われる「子宮がん」という 用語を廃止するよう求める要望書を厚生労働省に提出すると発表しました。正確な死亡者数を把握するためで、今後は同学会も全国の産婦人科医に死亡診断書などで 「子宮がん」という用語を使わないように呼びかける方針です。

子宮頸がんはウイルスが原因で子宮の入り口付近(頸部)にできるのに対し、子宮体がんは主にホルモンのバランスの変化で子宮内部の内膜 にできるなど、両者は異なる病気です。英語では、子宮頸がんは「cervical cancer」子宮体がん「endometrial cancer」と別表記されます。

ここは日本の国民を見下す官僚制度の弊害がよく現れています。国民は馬鹿だから分かりやすいようにとでも思っているのか、本当に自分たちも分かっていないのか。

統計では両者を合わせて「子宮がん」としたり、「子宮頸がん」の検診を「子宮がん検診」と呼ぶなど、混合して 使われています。医師の診断書も「子宮がん」としているケースが非常に多いです。日本の死亡原因統計はいい加減なものなのです。

40〜50年前までは子宮体がんの患者はほとんどいなかったので、子宮頸がんを子宮がんとしても問題はありませんでした。食生活の変化などで子宮体がんの患者が増え続けているという背景もあります。

「子宮頸(けい)がん」と「子宮体がん」はまったく違う病気であるという認識が必要ですね。

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